鳶職の仕事内容とは？

鳶職は高所での作業が基本なので、命の危険が伴う仕事の一つです。専門性が高い職業でもあります。建設現場では「鳶職に始まり鳶職に終わる」という言葉もあるほど、工事を支える存在です。

さらに鳶職と言っても、作業内容によっていくつかの分類があります。足場を組むのが足場鳶、鉄骨をクレーンでつり上げ骨組みを組むのが鉄骨鳶、重量物を専門的に扱う重量鳶という具合に分かれているのです。足場鳶は内部工事、外部工事、補修工事の他、ステージ設営でも活躍しています。鉄骨鳶はビルなどの鉄骨造の建物に関わっており、工事用のエレベーターなどを作ることも鳶職の仕事です。重量鳶は、建物内部で重量物を運んだり設置したりします。この他にも橋梁鳶という鳶職があり、高速道路や橋を架けたり、ダム工事などに関わったりしています。

鳶職は新築工事、改修工事など色々な現場で活躍しており、工事を効率良く進めていくためには必要不可欠です。建築物の図面を見てスムーズに施工するためにどのような作業をすべきか判断するのも、鳶職の役割となっています。働く上で求められることは高い集中力と技術、そして腕力や脚力などのパワーと言われていますが、体力だけでなく頭脳も必要ということになります。

はじめは見習いとして知識と経験を積み重ねていくことになりますが、一人前の職人として認められると、高所での作業もスムーズに行えるようになります。また、資格を取得することでスキルアップも可能です。職人は朝早くに現場に入り、誰よりも早く作業を終わらせていなければいけないため責任重大ですが、やりがいも感じられます。